日本のラグビーは確実に強くなっている

11月19日に行われたウェールズ戦は惜しくも負けました。
でもラグビーの日本代表、徐々に強くなってきたことをしっかり感じます。
ただ前回ワールドカップでの快進撃が多くのファンを生みましたが、一時的なブームになることを心配しています。
今は頻繁にメディアでも掲載されていますが、2019年のワールドカップまでもっと盛り上げていけばと思います。
でも強ければファンや観客は自然と増えますけどね。
昔は日本代表は大敗ばかりで弱かったのですが、最近は強豪国相手でも接戦が多いです。
後はこれを勝ちにすることが出来ればレベルがもっと上がるでしょう。
そうなると2019年に日本で開催されるワールドカップに期待が膨らみます。
今の日本代表に足りないもの

勝ち癖が足りません。
勝ち癖とは自信とリズムです。
チームが強くなる時は、接戦を大抵しっかり勝っています。
その接戦を常に勝つことで勝ち癖が付きます。
例を言えば今年のプロ野球の広島東洋カープがそうでした。
ペナントレース前半から接戦をほとんど勝っています。
これが勝ち癖になって、そして自信になって結果として優勝しました。
勝ち癖が付くと、厳しい状況でもチーム全体で自信が生まれ、それが一体感を生み出します。
一体感はゲームのリズムを主導権を持って作り出し、良い流れに持っていきます。
上記の通りチームプレイでは一体感が一番重要です。
これが出来ると個々人の能力も更に引き上げます。
これがチームが強くなっていく要素です。
でも今のラグビー日本代表にはこの一体感がまだ見えません。
なぜなら主導権を持ったゲームのリズムを作っているようには見えないからです。
以下に先日のウェールズ戦の試合データを記します。
日本代表 対 ウェールズ代表 試合結果
日本 | 内容 | ウェールズ |
3 | トライ | 3 |
547 | メーター | 539 |
171 | タックル | 95 |
4/4 | ラインアウト成功 | 6/7 |
6/7 | スクラム成功 | 8/8 |
9 | 反則 | 7 |
36% | ポゼッション | 64% |
ここでポゼッションという数値を見て下さい。
ポゼッションとはボール支配率、すなわちボールを持っている時間の割合のことです。
サッカーでも最近よく使われる言葉、戦術です。
当然ですがボールを持っている方が、ゲームの主導権を握りやすいですよね。
ラグビーでは主導権をとることが一番大事
ポゼッションの確率を高めるためには、アタックやディフェンス時においても主導権を取ることが必要です。
11月19日のウェールズ戦は、基本的に相手が主導権を持って試合をしていました。
だからウェールズが勝ったのです。
尚、惜敗チームと強豪チームの間に技術や体力面で差はあまりありません。
差は一体感です。
前回ワールドカップ時はこの一体感がありました。
五郎丸歩を中心とした神ががり的な一体感。
だから日本代表は負けなかったのです。
勝ち癖を付けるには?
これから行う様々な諸外国との試合で、いかに主導権を持った試合をするかが必要です。
それはコーチも選手も、十分分かっているはずです。
主導権を持つために、必死でボールを追う、当然それも必要です。
でも勝つためにもっと必要な何か。
それはチームの中心となるスーパースターの出現ではないでしょうか。
ラグビーに普段興味の無い人に、「日本代表の知っている人は誰?」と聞いたらどう答えると思いますか?
ほとんど「五郎丸歩」と答えると思います。
申し訳ありませんが、他の人はあまり知れてないと思われます。
でも同様にサッカーで日本代表と聞いたら、本田圭佑だけでなく、原口元気という名前を言う人も最近は多いと思います。
ちょっと前までは一般の人には知られてなかったはずですよ。
申し訳ありませんが、私も知りませんでした。
簡単に言えば活躍する選手が出ればいいのです。
活躍するということは、その選手が結果だしているということです。
スターが出てくればワールドカップ優勝も見えてくる

活躍するスター選手が出てくるとその選手を中心にチームは自然に一体感が出てきます。
その一体感が主導権を握り、勝利に導きます。
五郎丸歩もまだ現役のプロなので、日本代表にいずれ合流すると思います。
でも彼だけではなく、次の一般人にも知れ渡るスターの出現が今のラグビー日本代表には必要です。
惜敗ばかりは、チームの士気を低下させます。
それは世間の目も興味も低下させます。
これからワールドカップまで行う試合の中で、選手それぞれの能力は更に高まるでしょう。
ここに誰かスター選手が出てくることを期待します。
既に日本代表はその可能性を持ったチームになっています。