
今年の10月の「日本女子オープン」でアマチュアながら優勝した畑岡奈紗(17)。
まだ17歳ですが、素晴らしい才能です。
優勝した後、プロ転向(17歳271日)して国内初戦となる「伊藤園レディース」に出場しています。
プロ転向は、現在アメリカツアー参戦中の宮里藍(18歳110日)の記録を抜いて日本人史上最年少です。
当然のように注目を浴びることになり、世間の期待も高まることと思います。
これから活躍するでしょう。
そして思うことがあります。
畑岡奈紗はアメリカツアーで成功するだろうか?
気が早いかもしれませんが、そう思っている人は多いはずです。
本人もアメリカツアー参戦を意識するでしょう。そしたら英語の勉強もするのではと思います。
※ゴルフの選手は野球と違って英会話は勉強する風潮にあるようです。
そして私は、「畑岡奈紗」がアメリカツアーで成功するために必要なことは・・・
今すぐアメリカに行くこと
この行動が出来れば成功の可能性は格段に高まると思います。
何故、今すぐアメリカに行った方がいいのか?
今、アメリカツアーに参戦している日本人を見て下さい。
宮里藍を初め横峯さくら、男子は石川遼、松山英樹など国内で活躍した後、アメリカツアーに行きました。
この人たち活躍していますか?
たまに名前が出てくる程度で、はっきり言って私達が期待した程の活躍は「まだ」していません。
特にメジャー大会と言われるゲームでは散々たる成績です。
松山英樹が少し可能性がありそうな感じがするかもしれませんが、ちょっと厳しいかな?と私は読んでます。
なぜなら、彼らは日本国内の簡単なコースに慣れきっているからです。
石川遼を見て下さい。
アメリカツアーで全然活躍できないのに、今年日本に帰ってきて出場した2016年8月28日の「RIZAP KBCオーガスタ」。
あっさり優勝です。
松山英樹も同じですね。
帰国して参加した2016年10月16日の「日本オープン」、あっさり優勝です。
これを見て私は、
改めて日本ゴルフのレベルの低さを感じました
ゴルフファンの方には怒られるかもしれませんが・・・
でも石川遼に限らず、昔から感じてました。
代表的なのが尾崎将司です。
国内で敵なしの時でも、世界4大メジャー大会は結局1つも勝てませんでした。
2位すらない。
でも帰国したらすぐに国内大会は優勝する。
その理由は、国内のゴルフコースの難易度が簡単だからなのです。
ゴルフ場は普段は私達アマチュアが利用します。
そのアマチュアにあまりに難しいコースセッティングをするとスコアが伸びず、結果的に利用を敬遠してしまう可能性が出てきます。
やはりせっかくのゴルフだから良いスコアを出したいという思いがプレイヤーにあります。
それに対応するためのコース設計を日本のゴルフ場はしています。
これは日本のゴルフ場経営に起因することだから、仕方ないことです。
趣味の多様化で、ただでさえゴルフ人口が減っている現状なので、より幅広い顧客層に受け入れられるゴルフ場経営が必要です。
しかし、これは逆に言えば世界に通用するプロを育てる環境には無いということになります。
石川遼、松山英樹、宮里藍、横峯さくら、大変素晴らしい素質を持っています。
彼らは決して甘えてもいません。
でも国内の甘い環境が、彼らの才能を低下させました。
有望な若手が出てきた際に、テレビなどでよく聞く言葉があります。
「暫くは国内ツアーで実績を積んで、結果が出たらアメリカツアーに参戦したいです。」
こんな内容聞きませんか?
私はその度に
「遅い!」
と毎回思ってます。
「それでは同年代の外国人がはるか先に行ってしまう。」
と思ってます。
実際、最近の女子アメリカツアーやメジャー大会で優勝しているのは韓国人が多いです。
彼女達は子供の頃からアメリカにゴルフ留学して、そこの難易度が高く厳しいコースで練習をしてきています。
それが今、実を結んでいます。
テニスの錦織圭が活躍しているのも、中学生ぐらいからテニス留学して練習を積んでいるからです。
日本とは練習環境の厳しさが違います。その厳しい環境にいると意識(メンタル)も鍛えられます。
それが日本人のゴルフ選手にも必要です。しかも若い10代のうちに・・・
20代では遅いのです。
他の外国人選手は常に上の段階に進んでいるのです。
10代のうちに厳しい環境に順応することで、ようやく他の外国人と同じステージに上がるのです。
畑岡奈紗はまだ十分間に合います。
彼女はせっかくの逸材です。
だからこそ世界で活躍して欲しい。
メジャー大会で優勝してほしい。
その為には、今すぐアメリカに行くべきです。
学校は留学すればいいのです。
百歩譲って、遅くても高校卒業した後にはすぐ行くべきです。
金銭面も支援先(スポンサー)は既にあるはずですから、大丈夫でしょう。
後は本人の意識と決断です。
期待しています。