
錦織圭はテニスのATPツアーファイナルで、ノバク・ジョコビッチに(1-6)(1-6)のストレートで負けました。
毎度安定して主要な大会の上位に食い込んでいるので、当然実力は世界トップクラスです。
世界ランク5位以内ですので、大変素晴らしいことです。
こうなるとどうしても欲しい、4大大会であるグランドスラムの優勝。
私達もそう思うし、本人は当然なはずです。
2014年の全米オープンは準優勝であと一歩でしたが、それ以降は決勝まで進むことが出来ていません。
そして今年も世界ツアーは終了。
来年は2017年です。
今がピークを迎えつつある
世界ランク5位以内ですから、既にグランドスラムの優勝経験はあってもおかしくないはずです。
実際、2014年全米オープンの優勝者は錦織圭に勝った、マリン・チリッチ(クロアチア)は世界ランク最高が6位です。
誰もが認めるように、錦織圭にはグランドスラムを優勝できるのに十分な実力と能力はあります。
そして今年の12月で27歳、来年は28歳となり、テニス選手としてピークを迎えつつあります。
このピークを迎えている時にグランドスラムで優勝しないと、その後の可能性はほとんどありません。
どうしてなかなか優勝できないのか?
一番の理由は怪我です。
テレビで見ている時、体を痛めて棄権するシーンをよく見ますよね。
怪我はクセになります。
一度痛めた箇所は、すぐにまた痛めてしまいます。
怪我があると全力プレーや本来の実力がどうしても出せません。
当然、錦織圭は一流プレーヤーですから体のケアもしっかりやっています。
トレーナーなどスタッフも万全な処置をします。
その甲斐もあってか体の調子が良いときは、ツアーで優勝することもよくありますよね。
実際、世界ランクが5位以内ですから。
しかしグランドスラムはベスト16に進出するだけでも体力と神経を他大会より酷使するので、以前怪我した箇所に負担が多く掛かります。
これが本来の実力を出せないために、結果グランドスラムで勝ち続けることができずに優勝できないのです。
テニス選手は休みがないくらい、年中世界各国で試合をしています。
怪我の箇所を完璧に回復させることは、難しいかもしれません。
スポーツ選手の宿命です。
2017年のグランドスラムで優勝できるチャンスは全仏オープン

これは本人がクレーコートを得意としているからです。
クレーコートは地面の上に砂を撒いたコートなので足がスライドしやすくなります。
ボールを拾いに行く際、途中から足をスライドさせながらボールを拾うことが出来るので、フットワーク技術に自信がある選手は粘り強いラリーが出来ます。
錦織圭はラリーでストロークを重ねるごとに自分に有利な形を作り出し、そして後手に回った相手を追い詰めていくスタイルを得意としています。
そのプレースタイルがクレーコートに最適なため、この全仏オープンが優勝の可能性が一番チャンスあります。
来年までなら何とかなる
よく怪我させなければ錦織圭は優勝していると言われますが、その通りです。
でも仕方ありません。
それよりも怪我のリスクを多少負っても、来年までであればグランドスラムで優勝できる可能性は十分にあります。
それはテニス選手としてピークを迎えつつあるからです。
心・技・体が最高潮に達しようとしています。
不安視されていた体力面も今年は成長が見えます。
今年の特徴として長い試合時間を制しているのが証拠です。
来年がチャンスです。
来年グランドスラムを取らなければ、その後は厳しいでしょう。
怪我の負担に体が追いついていかなくなるからです。
本人もわかっているはずです。
ここが頑張りどころです。
2017年に錦織圭がグランドスラムで優勝カップを手にしているところを見たいものです。