海外では点を取ったりするシーンを良く見ますが・・・
海外の所属クラブでは活躍するのに、何故香川真司は日本代表では活躍しないのか、と思っている人は多いと思います。
ドルトムントで点を取ったときのように、日本代表でも取ればいいのにと思いませんか?

先日11月22日の欧州チャンピオンズリーグでの、対レギア・ワルシャワ戦でもいきなり2ゴール、1アシストの大活躍でした。
点を取ることは簡単なことではない、というのは素人でもわかりますが、それでも
「何故?」
と思っている人は多いでしょう。
ワールドカップの予選では点も取らずに目立った活躍もありません。
大活躍しているのは「原口元気」です。
どうしてでしょう?
理由は・・・
- 個人の総合能力は、はっきり言って低い
からです。
特定の能力だけが、ずば抜けている
香川真司のサッカーの総合力は他の日本代表と比べても低いです。
攻撃力・守備力、ともにそんなにレベルは高くありません。
また良く言われることですが、サッカーで重要なフィジカルが不得意です。
これは本人も認めています。
体の線も細いので、パワーがありません。
スタミナもないので90分走ることも出来ません。
では何が、凄いのか。
何がずば抜けているのか。
それは・・・
- おこぼれを拾った後のボールキープ力
です。
具体的には
- ボールの処理スピードが速い
- ドリブルが上手い
です。
実際、ドイツのブンデスリーガでの2010-11シーズンと、2011-12シーズンは、ドルトムントを2連覇に導く大活躍をしました。
その時は、おもしろいように得点を量産しています。
得点を量産した理由は、ボールキープ力が圧倒的だからでした。
見ていて明快にわかる素晴らしいプレーです。
このような活躍を日本代表でしてもらえればいいのに・・・
誰しもそう思うはずです。
しかしこのブンデスリーガでの活躍は、ドルトムントに所属しているから可能なのです。
つまり他のチームでは同様の活躍が出来ないということです。
マンチェスター・ユナイテッドでの結果が総合力の低さの証明
ドルトムントでの活躍から更なるステップアップの為、プレミアリーグのマンチェスターユナイテッドに鳴り物入りで移籍しました。
日本のファンも活躍を期待したことでしょう。
でも結果的に活躍できませんでした。
監督交代や戦術の違いなどいろいろな理由があります。
でもこれは香川真司が、ある特定の戦術や形式でしか力を有効に発揮できない、使えないということを証明しています。
簡単に言えば、香川真司の使い方はこれしかありません。
- 香川真司がゴール前にいる時だけ、香川真司がボールをキープすれば、香川真司は高確率でゴールを決めてくれる
つまりゴール前にいるだけで、パスが通れば点を取ってくれる、ということです。
当たり前のことですが・・・
ゴール前でボールを持てば、キープ力が高く素早いので、すぐシュートに持っていくことができるのです。
この動作が香川真司は、ずば抜けていて他の欧州選手も一目置いているほどです。
ドルトムントで同僚だったドイツ代表MFのマリオ・ゲッツェが実際このことを語っています。
でもよくよく考えると、何だか王子様みたいな位置付けですね。
香川真司は日本代表では使えないのか?

今のチーム構成では使えません。
香川真司は自分を起点にゲームメイクは出来ません。
エースストライカーでもありません。
おこぼれを拾った後のキープ力とゴール力がずば抜けているだけなのです。
今の日本代表構成と戦術を考えた場合、香川真司の使い道がありません。
これは仕方ありません。
使うとすればドルトムントのようなチーム構成にするしかありません。
それが出来れば香川真司は日本代表でゴールを量産します。
ワールドカップ予選でのサウジアラビア戦はスタメンを外れました。
正解です。
使い道がありませんので。
でも唯一の使い道は・・・
ゲーム後半終了前に投入して、
ゴール前の攻防に絡む可能性に掛ける・・・
香川真司の日本代表としての使い道はこれぐらいでしょうか。