日本ハムにトレードされた大田泰示は何故、巨人で活躍できなかったのか?

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2016年11月2日に日本ハムとの交換トレードで移籍が決まった元巨人の大田泰示。

入団時から松井2世、松井の後継者と騒がれて鳴り物入りで巨人に入団しましたが、これと言った活躍が出来ないまま、今回日本ハムにトレードとなりました。

大田泰示は何故、今まで打てなかったのでしょう?

プロで通用する能力が元々無いという声も聞こえます。

でもそれは違います。

活躍できない理由は、

大田泰示の能力を引き出せる指導者がいないから

です。

プロで通用する基本能力は十分

大田泰示は高校時代からプロで通用するほどの基本能力は持っていました。

だからドラフト1位指名されて巨人に入団しています。

そして今もその能力は衰えていません。

体格もパワーもプロの選手として十分です。

しかしボールをしっかりバットで捉えるためには力だけでなく、技術に合わせて投手の配球や場面状況を考える能力が非常に重要です。

簡単に言えば勘では駄目ということ

打撃は確率が低い動作です。

勘であれば結果が出ないのは当然です。

結果を残している選手は勘ではなく、確率の高い動作を実行しているのです。

当然、その行為は簡単ではありません。

だから練習と研究で確率を高くする努力をしているのです。

その為にはコーチなどの指導者が欠点と改善点を見出し、本人にアドバイスをしなければいけません。

でも彼のバッティングを見ると、闇雲に振っているように見えるのです。

王貞治氏もすぐに打撃の結果が出た訳ではありません。

コーチとともに問題点の洗い出しを行い、それを改善するために必死の努力を行ったために大打者になっています。

大田泰示は天才肌ではありません。

そうであればとっくに結果を出してます。

大田泰示には適切なアドバイスが必要

でも巨人には大田泰示を開花させる指導者がいませんでした。

そして結果が出ないので、本人のモチベーションも下がることが推測されます。

だから今まで大田泰示は宝の持ち腐れ状態でした。

トレードで化ける可能性が大

今回、日本ハムにトレードが決まりました。

これは大田泰示に取って、朗報ではないでしょうか。

日本ハムに良い指導者がいるかどうかはわかりませんが、巨人にいる時よりは可能性が高まります。

重要なのは大田泰示を指導するコーチの人選

ここで日本ハムに求められるのが、大田泰示の指導を行うコーチです。

的確なアドバイスが出来なければ、巨人時代と同様で結果は出ません。

本人は後が無いという危機感でこれからキャンプに望むはずです。

また見返してやるという反骨精神も普通なら出ます。

大田泰示の意識は自然に高まっているはずです。

後はそれを引き上げるだけです。

それを実現するための参考になる本があります。

数年前に話題になりました。

でもこれ読んでみるとよく出来ていて、理論的ですが妙に納得することが多いです。

簡単に言えば頭の中では誰しも分かっているが、体系的に実行出来ず結果が出ていないことが多い。

だからそれを調査・分析して体系化して実行する。そして検証。その繰り返し。

いわゆるPDCAサイクルを実践していることを、高校野球でわかりやすく書いています。

実は続編もあります。

これもよく出来ています。

これはもっと大きな変化を起こすには、どこに視点を置くべきか、そしてどう実行すべきかが書かれています。

これはプロ野球で言えばフロントなどの経営サイド向けの参考になります。

そしてこれらの本の元となっているのがP.F.ドラッガーの本です。

業種を問わず本当に参考になります。

※実際、実行するのは難しいですけどね・・・

大田泰示はホームラン40本は可能

上記のような本を参考にするかは別として、大田泰示の改善を実際に実行すれば彼は化けます。

それが出来れば大田泰示は十分にホームラン40本はいけます。

そう考えれば日本ハムは大チャンスです。

大谷翔平、中田翔、そしてここに大田泰示が加われば・・・

日本ハムは連覇の可能性が格段に高まります。

指導者に期待しています。

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