
2016年のプロ野球は日本ハムファイターズが優勝しましたが、その陰で何かと話題にされる斎藤佑樹。
メディアやネットでは結構たたかれています。
活躍していないので、厳しいプロの世界では仕方ないと思います。
そもそも通用しないんじゃないの?という声も昔からありました。
実際、野村克也氏も入団時にこんな厳しいことを言っていました。
日本ハムの斎藤佑樹に対する投資の回収は既に終えていると思います。
もう彼は用済みという、そんな話も聞こえてきます。
でも私は、
斎藤佑樹はまだ十分プロで活躍できる能力を持っている
と考えます。
そのために必要な事、それは・・・
技巧派に完全転身させる専属コーチを付ける
です。
こんな事は誰でも思っているかもしれません。
でもここで重要なのは技巧派に導く専属のコーチ人事です。
それは、
桑田真澄を専属コーチにする
ことです。
何を言っているのかと思われる人もいるかもしれません。
でも来シーズンの1年間限りでいいので技巧派転身のために桑田真澄が専属でコーチすれば、斎藤佑樹は高校時代の頃の輝かしい活躍をする可能性があります。
そもそもプロで活躍するほどの力はない
斎藤佑樹が高校生だった早稲田実業時代の活躍は記憶している人も多いと思います。
まさにヒーローです。
現ニューヨークヤンキースの田中将大(駒大苫小牧)との決勝戦はドラマのようで見ていておもしろかったです。
しかし専門家目線で見ると、斎藤佑樹がプロで活躍するように見えないと思っていた人は多いと思います。
なぜなら、
- 体の線が細い
- 球威が無い
- 既に完成形で伸びしろがない
からです。
でも、当時の他の高校生と比較すると野球レベルは遥かに上です。
だから強豪で甲子園でも優勝しています。
しかしそれ以上の成長は見込めず、高校生でピークを迎えています。
実際このような選手は多いです。
高校で投手で活躍してドラフト1位で指名されたにもかかわらず、一度もプロで活躍できなかった選手。
その人たちは大体、高校時代にピークを迎えています。
対して田中将大は体は大きいですが、投球が完成形ではなく、まだまだこれからというように見えていました。
簡単に言うとまだまだ荒削りだったということです。
実際、野村克也氏はそこを見据えてドラフト指名したと思われます。
斎藤佑樹は見ていて荒削りな感じがしませんでした。
彼を見るとスマートですよね。
態度もスマートですが、投球もスマートなのです。
彼は既に出来上がっていたのです。
だから当時の高校生は歯が立たなかったのです。
斎藤祐樹は大学進学して、そこでも活躍しました。
基本的に高いレベルのまま大学進学したので、1年生から活躍しています。
それがそのまま4年生まで続いたのですが、大学時代に球速や球威が増したようには見えません。
実際、レベルは上がっていません。活躍したのは他の大学生よりも野球が上手だからです。
でもこれ以上の成長が見込めないということは明らかでした。
なぜ4球団競合するほどドラフト指名されたか?
高校から大学まで実績は申し分なし、人気もある、最低限プロで通用する能力もあると見た時、総合力が他の選手と比較して勝っています。
また既に完成形であれば即戦力として5年はそのままで活躍するのでは、という期待も高かったと思います。
実際、どの球団も投手は欲しい人材です。
他の大学や社会人投手と比較しても総合力では当時、抜き出た存在でした。
そして一応、1年目から2年目まではそこそこ活躍しました。
メディアやファンからもバッシングを受けることはなかったと思います。
なぜ、桑田真澄なのか?
斎藤佑樹が生き残る道は、完全技巧派の転身しかないと思います。
彼はあまり変化球を持っていません。
まずはその変化球の習得が必要と思います。
そしてそれに伴い投球術を勉強する必要があります。
斎藤佑樹は基本的に頭の良い人間と思っています。
根性や気合では無理です。
精神論を言うコーチでは本人はモチベーションが上がりません。
だから桑田真澄なのです。
彼は頭がいい。
全て理論的。
無駄なことはしない。
無駄な練習もしない。
しかし必要なことは力を注いで取り組む。
巨人時代、怪我をしている時、黙々と球場の外野を走っていたので芝が擦れて出来た「桑田ロード」がありました。
彼は意味も無く走ることはしません。
必要だから走る。
こんな彼の指導であれば、斎藤佑樹は素直に聞くと思います。
なぜなら桑田真澄に対して、野球のことで文句を言えるような論破は出来ないからです。
斎藤佑樹も頭がよいはずです。
そうであれば自分に必要な変化球、投球術を桑田真澄から効率よく学べば、来シーズンには復活できます。
来シーズン復活できれば、その後3年は活躍できる
2011年からキャリアスタートして来年が7年目、同期や後輩が活躍している状況で彼はこのままでは終われません。
日本ハムもそう思っているはずです。
既に初期投資は回収したかもしれません。
しかしここで、
日本ハムが斎藤佑樹に専属コーチという投資を行えば、
大きなリターンとなってくる可能性は十分にあります。
一見、斎藤佑樹を優遇しているように見えますが、投資費用はそんなに掛からないはすです。
プロは自主性、自己責任が必要です。
でも斎藤佑樹に任せたままだと何も変わりません。
やはりアドバイスや助言が必要です。
その適任者が桑田真澄なのです。
そして、
その投資が出来れば、連覇が見えてくるのではないでしょうか。